カカドゥ国立公園の中で私が最も心惹かれたのは、先住民アボリジニたちが残した壁画の数々だ。
中でもノーランジー・ロックという巨大岩に描かれた画は素晴らしかった。 周辺一帯が青空ギャラリーのようになっていて、至るところに壁画がある。 異なる時代の異なる人々が残したアートを鑑賞しながら散策ができるようになっており、その区域は(自然ではなく)文化遺産として登録されている。 ![]() ここは昔、アボリジニが風雨などから身を守るために利用した避難所だったそうだ。 ![]() 以前にオーストラリアのちょうど真ん中にあるウルルでも、アボリジニが残した壁画を見たことがあったのだが、そこに残されたものとは画法が違うことは、アートに疎い私でも一発で分かった。 ウルルでは水のありかや人が集まる場所を表した記号的な画をよく見たのだが、この辺りでは、動物や魚、伝説の精霊といったような、より具体的なものが描かれていることが多かったように思う。 ドットペインティングはここではあまり見られなかった。 ![]() ![]() ↓は1000年くらい前に描かれたものらしい。 ![]() 一番古いものでは6000年くらい前に描かれたと言われるような画もあった。 壁画はどんどん上描きされていくので、一番新しいものを表層に見ることができるが、その下にいくつもの絵がうっすらと残されているのもおもしろい。 壁画がどの時代に描かれたのか、それを特定する方法はいくつかあるようだが、素人目でも分かりやすい判別のポイントは、描かれているモチーフに着眼すること。 例えば ![]() ↑の画で、右に立つ人が持っているように見える白い棒状のものは、銃。 大陸にヨーロッパ人がやってきて、先住民たちに(彼らが持ち込んだ)銃を向ける姿が描かれているのだ。 だからこれはきっと入植後に描かれたものだと分かる。 ↓はセレモニーの様子が描かれている。 ![]() アボリジニにとってダンスはセレモニーの一環なのだそうだ。 これらの壁画を一つひとつじっくり眺めながら、アボリジニが遥か昔ここでどんな生活をしていたのか思いを馳せるのが楽しかった。 アートとは全く関係ないけど、歩いていて見つけたおもしろい形の木。 ![]() ノーランジー・ロックから北へ90キロメールくらい移動し、ウビルという地区へも行ってみた。 ここも随所に残された壁画を歩きながら鑑賞できる地域で、およそ1キロメートルの周遊コースが設けられている。 ![]() いつの時代も、釣り人は自分の成果を自慢したいのか!? こうして獲った魚の大きさを記録している場所もある。 ![]() それぞれの画にそれぞれのストーリーがあり実におもしろい ![]() キリがないので、ここで紹介するのはこのくらいにして、、、 ![]() 最後は岩場に登って夕焼けを鑑賞。 ![]() ![]() 西日がよく当たるメルボルンの家 からはいつも夕焼けがとてもきれいに見えて、それはそれでいいのだけれど、こうして大自然の中で見る夕焼けは格別だった。■ Kakadu National Park Tel:08-8938-1120 ![]() |
1日1クルーズ
![]() が、今回の旅のテーマ ![]() すでにご報告したように 1日目は、ジャンピング・クロコダイル・クルーズ。 2日目は、ニトゥミラク国立公園でのキャサリン渓谷クルーズ。 を楽しんだ。 そして3日目。 3日目は、早朝からまたクルージング ![]() カカドゥ国立公園でのイエロー・ウォーター(リバー)・クルーズ。 何回船乗るねん! ![]() まーまーまーまー ![]() 同じ国でもメルボルンと違って雨季と乾季があるこの地域には川や湿地帯がいくつもあるのだ。 私が旅した6月を含む5−9月は乾季(だが、それでもメルボルンよりはずいぶん潤っている印象を受けた。 水のある観光地にはクルーズがある!! (メルボルンでもヤラ・リバー・クルーズがあるしね )ってことで、この度3度目のクルーズ。 イエロー・ウォーター・クルーズは1日に数回催行されているが、おすすめは朝一番のクルーズか夕方に出発するその日最後のクルーズ。 朝焼けと夕焼けの頃が一番きれいなのだ。 私たちは当初、夕方のクルーズに参加する予定にしていたのだが、前の日の夜7時頃に思い立ち、急きょ翌早朝のツアーに参加することにした。 ホテルのフロントに頼むとその場でオンラインを使って約11時間後の船を予約してくれた。 (ジャビルというイエロー・ウォーター・クルーズ発着場まで車で約40分くらいのところにある Gagudju Crocodile Holiday Innに泊まっていた。建物がクロコダイルの形をしているの!足が階段になっていたり、口が入り口になっていたりしていておもしろい フロント・スタッフはとてもテキパキしていて親切だった。)こんな機会でもなきゃ、めったに早起きなんてしないし! イエロー・ウォーターは、カカドゥ国立公園のほぼ中央にある湿原帯。 朝もやの中、クルーズ船は出航する。 ![]() ![]() どんどんと変わっていく空の色にうっとり。 ![]() そしてようやくお日様の姿が。 ![]() ちょうど太陽が昇っていく頃、湿原ではそこに棲む鳥や動物たちがいっせいに目覚め始める。 ![]() それは何とも美しい、胸が震えるような光景だった。 日が落ちると夜になり、暗くなると生物たちはみな黙って眠りにつく。 そして日が昇るとまた起きだして、エサを求めたり、移動したり、活動的になるのだ。 それは自然の摂理に叶った、ごく当たり前の生物の暮らしぶりだった。 だけど、その自然な生命の営みを目の当たりにして私は、今さらのように深く感動した。 めちゃくちゃ当たり前のことなのに。 ふだん楽しさや便利さばかりを追求し続けている私にとっては、そんな原始的なことさえ新鮮に思えたのだ。 ![]() 毛づくろいを始めるワシ。(ん?タカ!?) ![]() 美しいおみ足をのぞかせているのはジャビル。 ![]() 私たちが宿泊した町の名前はこの鳥から来ていたのだった! カモの大群が朝礼中!? ![]() 国立公園には270種以上もの鳥類が生息しているそうだ。 湿原にはクロコダイルも棲んでいる。 ![]() この朝は比較的気温が低かったのでまだクロコたちは完全に起きだしておらず、水の中に身を埋めてのったりしていた。 まるで自分たちみたい、と笑えた。 寒いメルボルンの朝、布団の中で「起きたくないよ〜」とうだうだしてしまう毎日 ![]() 日がすっかり昇り、青空が広がると、それはそれでまた美しい光景なのだった。 ![]() そうそう、楽しかったクルーズだけど、困ったことが一つだけあった。 蚊がわんさかいて、虫除けスプレーを忘れて行った私はめちゃくちゃに噛まれてしまった ![]() 今でもお風呂上がりなんかで身体があたたまるとかゆくなる。 これから行く人は虫除けスプレーを必携すること!! 朝のツアーだけは、クルーズ終了後に近くのホテルで朝食がサーブされる(そのぶん料金も高い)。 クルーズを満喫した後、森の中でゆっくりしっかり朝ごはんを食べて、それでもまだ10時頃で、さあこれから何をしよう〜!?とワクワクした ![]() やっぱ早起きはいいな。 ■ Yellow Water Cruises ![]() Cooinda via Jim Jim, NT 0886 Tel:08-8979-0145 or 1800-500-401 ![]() |
ダーウィンではほとんどシティに行かず、郊外にあるカカドゥ国立公園とニトゥミラク国立公園というところを訪れた。
郊外と書いたが、私に言わせれば郊外のそのまた郊外で、ダーウィンからは大〜〜〜きく外れた場所にある。 最寄りの空港がダーウィンにあるというだけで、それはこの国は広いくせに空港が少ないからで、ちっとも近くない ![]() カカドゥ国立公園はダーウィン中心部から約220キロメートル、ニトゥミラク国立公園は約315キロメートルも離れている。 そんな人里遠く離れた場所に、では一体何があるのか? ―――それは、とてつもなく雄大な自然の姿 ![]() カカドゥ国立公園はオーストラリアで最大の国立公園で、総面積は約2万平方キロメートル。 国内にいくつかある世界遺産の中でも、最も早い段階で登録された場所だそうだ。 ここでは、川、滝、熱帯雨林やそこで生きる珍しい動植物に出会えるほか、オーストラリアの先住民アボリジニの史跡が数多く残っている。 また、カカドゥと国立公園と並んでトップエンド(北部)と呼ばれるニトゥミラク国陸公園は総面積 約1800平方キロメートル。 およそ200キロメートル離れたカカドゥ国立公園からの湧き水が、気の遠くなるような年月をかけて砂岩の岩盤を削り取り作り上げた断崖絶壁の渓谷(キャサリン渓谷)が連なっている。 この辺りには公共の交通機関がないので、旅行者はダーウィンからのツアーに参加するのが一般的。 日帰りから2泊3日くらいのツアーが人気のようだ。 自分たちで周遊するなら4WDやキャンピングカーを借りて移動するという手もある。 私たちは、自分たちのペースで自分たちの好きなところだけをまわりたいわがまま と、長時間オフロードを走ったりキャンプまでしたりするガッツはない軟弱さ を両立させた結果、2WDの普通乗用車をレンタルして旅をした。まだ日も登らぬ早朝にメルボルンを発ち、アデレード経由でダーウィンに昼頃到着。(ダーウィンとメルボルンの時差は、ダーウィンがマイナス30分) 空港で車を借りて、まずはクロコダイル・ジャンピング・ツアーの拠点まで移動し、そこからニトゥミラク国立公園へ移動。 1泊して2日目に観光し、夕方にはカカドゥ国立公園に移動した。 カカドゥ国立公園では2泊して、4日目の昼前にダーウィンに戻り、同じ経路でメルボルンに夜、戻って来た。 観光名所には4WDでないと辿り着けない場所があるので、そういう場所を私たちはあきらめるしかなかったが、それでも自分たちが絶対に行きたかった最低限の主要ポイントは全て訪れることができたし、4日間まるまる使ってとても充実したエキサイティングな旅をすることができた。 移動距離がめちゃくちゃ長いということだけは、どうもいただけないが、、、 ![]() (ふたりとも基本的には運転が大好きだから何とかなってよかった!) それにしても今回の旅行では(私が気づいた限り)、日本人に全く出会わなかった。 ケアンズでは10歩歩けば一人に出会う?!くらいの頻度で日本人出没率が高かったし、ウルル(エアーズロック)では日本人専用の大型観光バスがあるくらい大人気なのに、ダーウィン(と周辺)ってそんなに魅力的じゃないのかしらん? ダーウィンは太平洋戦争中に日本軍から空爆を受けたために小さな町がほぼ壊滅したという歴史を持っている。 空爆で死亡したり負傷したりした人の子孫が多くいるため、かつては(今もそうかもしれないが)日本人を憎む人がオーストラリアの他の地域よりも多いので旅をするときには余計に気をつけたほうがいい、と言われていたこともあったようだ。 そういうことも関係しているからか? それに日本語のツアーがあまりなさそうだし。 自分でいろいろ手配するのが面倒くさい人には向いていないところなのかも!? かくいう私も、実は行ってみるまではそれほど乗り気でなく(だって引っ越し直前だし。それどころじゃないっつーの! )、旅行の手配は‘行く気満々’Sawadyにおんぶにだっこで、連れて行ってもらったケド![]() それでは、語るのはこれくらいにして、訪ねたところを写真でご紹介。 まずはニトゥミラク国立公園から。 キャサリン渓谷をクルーズで回るツアーがあったので参加してみた。 高い断崖絶壁の間を縫うように船が進んで行く。 ![]() カヌーもできるよ。 ![]() 岩場に到着。 ![]() アボリジニの残した壁画を鑑賞。 ![]() 雨期になると、この辺りは激しい洪水に見舞われることがある。 水際の木が川の流れる方向に向かって傾いたままになっている姿に、その激しさを思い知らされた。 岩肌にもくっきり、水の流れた跡が刻まれている。 ![]() 岩が直線的に削られている部分があり、おもしろいと思った。 ![]() クルーズ船発着場の近くにはビジター・センターがある。 キャサリン渓谷がどのようにして作られたのか、展示物と一緒に紹介されていて見応えがあった。 ■ Nitmiluk National Park ビジターセンター問い合わせ先Tel:08-8972-1886 ![]() |
![]() 濁った川の水に身を隠しながら、じわじわと迫り寄ってくるその物体の正体は!? クロコダイルだーーー!!! ![]() エサであおるとジャンプする。 ![]() これぞ、ダーウィン名物ジャンピング・クロコダイル。 ダーウィンから南西へ約65kmの場所にあるアデレードリバー(ダーウィンなのにアデレード? )でのジャンピング・クロコダイル・クルーズは、2、3社から似たり寄ったりの内容のものが催行されている。クルーズ船の発着場までは自分の足で行ってもいいし、ダーウィン市内の宿泊先への送迎が付いたツアーもある。 どのツアーに参加するかでどのクルーズ会社の船に乗るかは決まってくるが、ツアーに参加せず自分でクルーズ会社を選ぶなら、ポイントはなるべく小さいところを選ぶこと! そのほうが船も小さくて、クロコダイルの姿をより間近に拝むことができるから。 私たちは事前にほとんど何の準備も勉強もしていなかったが、以前にダーウィンを訪れた友人数人が「小さい船に乗ったほうがいいよ」と言っていたことだけはしっかり覚えていたので、できればそうしたかった。 ついでにその会社の名前もちゃんと教えておいてくれればいいのに、そこまでは彼らは覚えていないみたいで、その中途半端な情報がありがたいやら分かりにくいやら ![]() 実際にダーウィンに着いて空港で集めたパンフレットを見ても、やはりいくつか候補があるので、そのうちどこの会社の船が一番小さいのか判断に困った。 旅行の時間は限られているから全部を回ってみるわけにもいかないし。 ガイドブックに乗っているような明らかに素晴らしい2階建ての船を運航している会社はとりあえず避けて、、、 行き当たりばったり、ドライブ途中に偶然看板を見つけたところに行ってみることにした。(空港で集めたパンフレットにも載っていないようなところだったから相当小さいとこかなと期待して。) ところが、幹線道路(Arnhem highway)からそこへ向かって道を折れたはいいが、一向に着く気配がない。 川なんていったいどこにあるの? というような、めちゃくちゃ辺鄙な道をひたすらひたすらひたすら走り続けて…。 ようやく着いた ![]() 道を間違ったのかと思って途中で引き返したくなるようなダートロードだが、もし今後そこを訪れる人がいたら、恐れずに突き進むがよい ![]() Fogg Damという別の観光名所への分岐点を過ぎてもどんどんどんどん惑わずに。 着いた先は、小さな家族経営と人目で分かる、小さな掘建て小屋だった。 ああこここそがきっと友人たちが口を揃えてお勧めしてくれたところだな、と、だからすぐに分かった。 偶然にしてはうまく見つけられたので、うれしい ![]() だけどみんながみんな偶然でうまくいくとは限らないので、優しい私は、これを読んで自分でも行ってみたいと思ったみなさんのために、ちゃんとその会社の名前を書いておいてあげるっ(一番下)。 でもどこをどうやって調べても住所は見つからないので、道案内を頼りに頑張って辿り着いてねん ![]() そしてここが小さいだけあって、大当たり ![]() 乗った船はこれ↓ ![]() 2階建てのクルーズ船だと窓ガラス越しにクロコダイルを見る感じのようだが、この船にはご覧の通り窓がない。 屋根とまわりにフェンスがあるだけ。 そしてガイドのモーガンさんが、サービス精神たっぷり、自分で切り分けた肉をエサにクロコダイルをフェンスぎりぎりのところまでおびき寄せてくれる。 どこまで近いかっていうと こんなにも! ![]() ズームにはしていないのに、画面に収まりきらないからっ ![]() 船に乗ったばかりの慣れない当初は ぎゃ〜〜!やめてー。こわいー。そんなに近づけないでー! と、大絶叫だった。 もうこっちが食われるんじゃないかってくらい、怖いって!! (慣れたら、クロコダイルはさすがにフェンスを超えてまでこっちにはこないことが分かった。) ![]() めちゃくちゃスリリングで楽しかったっス ![]() ■Adelaide River Cruises Arnthem Highwayを左折し、さらにAnzac Paradeを左折。途中Fogg Damとの分岐点があるが、Fogg Dam方向へは進まずにCrocodile Cruiseの看板方向へ Tel:08-8983-3224 / 0427-180-316 ジャンピング・クロコダイル・クルーズ催行時間:5〜11月の毎日 9am・11am・1pm・3pm (1日4回) 料金:大人 $30 ※最少催行人数は2名、最大は30名まで ![]() ![]() |
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からはいつも夕焼けがとてもきれいに見えて、それはそれでいいのだけれど、こうして大自然の中で見る夕焼けは格別だった。



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)、旅行の手配は‘行く気満々’Sawadyにおんぶにだっこで、連れて行ってもらったケド














